
ここでは皮膚にできる悪性腫瘍について、詳しく説明していきます。
イボができた時に心配なのが、やはり皮膚癌です。皮膚ガンは、皮膚の細胞が癌化した状態、皮膚に悪性腫瘍が生じた状態を指します。皮膚癌には様々な種類がありますが、代表的なものとして基底細胞癌・有棘細胞癌・悪性黒色腫の3つが挙げられます。
皮膚癌について、さらに詳しく見ていきましょう。
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【基底細胞癌】
基底細胞癌は皮膚癌の中でも日本人に最も多いタイプのもので、表皮の最下層にある基底細胞に癌が発生した状態です。顔や頭など頭部にできやすい傾向にあり、男女差はあまりなく高齢者が大半を占めています。一見するとホクロと見間違えやすいですが、ほくろに比べるとやや青黒い色をしていて黒真珠のような光沢を持つという特徴があります。形状は様々で、イボのように隆起するものや平たいもの、一部がただれたような潰瘍状になることもあります。他の癌と比べても悪性度は低く、早期に治療を始めれば完治が目指せます。しかし放っておくと次第に頭蓋内にまで浸潤し、骨や脳神経を破壊すると命に関わることもあります。
⇒基底細胞癌の画像
【有棘細胞癌】
有棘細胞癌は皮膚癌の中でも基底細胞癌の次に多く、表皮内の有棘層という組織に癌が発生した状態です。顔だけでなく手や足の四肢にできやすい傾向にあり、比較的男性に多く高齢者が大半を占めています。正常な皮膚との境界が分かりずらく、表面がただれた潰瘍状のものや淡紅色に隆起したものが特徴です。進行するにつれ悪臭や出血を伴うこともあります。悪性度は中間的で、転移はリンパの流れに沿って全身に広がることがあります。発生部位や大きさ、進行状況などによって治療の難易度は様々ですが、早期に治療を開始出来れば完治も目指せます。
⇒有棘細胞癌の画像
【悪性黒色腫】
悪性黒色腫は皮膚癌の中でも最も悪性度の高く、死亡率も高いのが特徴です。別名「メラノーマ」とも呼ばれます。表皮の基底層の中のメラノサイトという細胞に癌が発生した状態です。男女差はあまりなく、高齢者が大半を占めています。全身のどこにでも生じる可能性があり、早期からリンパ節や骨、内臓に転移しやすいです。見た目はホクロとよく似ていますが、シミのように見えるもの、隆起するもの、潰瘍状になるものなど形状は様々です。また、色はホクロよりもさらにどす黒くてムラがあり、正常な皮膚との境界が分かりずらいのが特徴です。⇒悪性黒色腫の画像
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